東京湾奥のランカーシーバス 99cm

日没後の上げ潮の潮どまり前の時間帯を狙って単独釣行。
現地には先行者はおらず、いつもの水路の合流地点に入ることができた。

この日は中潮だが、潮は良い加減で流れている。が、風が強い。
流れの上流にキャストして潮目を通したいのだがなかなか思うところに飛ばない。
攻め方を変えてドリフト気味に岸に寄せてゆく。

シンキングペンシルとフローティングミノーを中心にローテーションさせてゆく。
やっとKomomo SF95で50センチほどのフッコをゲットしたがその後が続かない。

ルアーをArea10のレッドヘッドからチャートに変えた一投目にバイト。
フッキングした時に違和感があった。

「流木?・・・魚だ・・・大きい!」

だが魚の頭がこちらを向いている。そのまま反転させないように頭の向き意識して一定のスピードで、やや強引に寄せてくる。
足元まで寄せた時に魚が反転、横に走る魚体が見えた。

「ウッ・・・ランカーだ!」

これまでに二度ほど突っ走る大物を止められず、姿も見れずにラインブレイクされている事を思い出した。

「これは絶対に獲る!」

そう思ったとたんに心臓がバクバクしだした。

二度、三度、足元のストラクチャーの下にもぐりこもうとする突っ込みを、腕を伸ばしロッドの弾性を活かして耐えていると、やがて魚が浮いてきた。

さあランディングだ。と思ったが魚が大きすぎてネットに入らない。(車から50センチ枠の小さい方を持ってきてしまった事に気がついた)

何とか魚の頭をネットに向け泳がせネットインさせたが足場が高く、重たくてあがらない。
ネットのロッドが折れるのではと心配しながら何度か持ち変えてやっとの事で引き上げた。

草むらに横たわる魚体は大きい。80はある。
湾奥のこんな水路に居るとは・・・
緊張感から徐々に開放されてゆく中でメジャーを当てた。

「・・・エッ!1メートル???」

99センチ・・・もちろん自己最高記録

ルアーは始めて4年目だが釣りのキャリアは長い。
数多くの失敗がタックルもノットも信頼性優先にさせた。
魚とのやり取りは余裕を持ってできたがランディングはお粗末。
だが幸運に恵まれた。

再会を祈ってリリース、泳ぎ出すのを見届けた。

次はごくわずか足りなかったメーターオーバーへの夢が膨らむ。
高知か宮崎に遠征しようか・・・
いや、やはり東京湾奥で・・・

・ 釣行日程:2007年4月22日 18:00~20:00
・ ポイント :東京湾奥
・ 潮回り  :中潮
・ サイズ  :99cm
・ タックル :(ロッド)  モアザン Demon Hooker
(リール) ツインパワ- C3000
(ライン)  ファイアーラインPE 18lb
(リーダー) バリバス 22lb
・ ヒットルアー:AREA10 パールチャートバックオレンジベリー

※釣り人:Hide