清水港のランカーシーバス 94cm

天気は曇り。

昨日の台風4号の影響で、マリーナに向う久能街道には大きなウネリが押し寄せてしぶきが飛び散り、道路にも霧がかかったような状態。しかし三保半島の内側の清水港内はベタ凪でした。

水質は河川から流れ込んだ泥のせいかコーヒー色の濁り。まずは台風を避けて港内に入ってきたかもしれないタチウオを期待して、貝島沖でのバーチカルジギング。

水深22m。魚探には時折シラスらしき良い反応が出ます。ベイトがいればフィッュイーターもいるはず。反応のある所を攻めますが反応無し。

そろそろ諦めて沖堤周りのアオリイカエギングにでも行こうか!と思っていた矢先、巻き上げ中の私の竿に激しいアタリ!

「オーッ!久々のタチウオかーっ!しかもデカそう!」

ドラグを2度,3度ひきずって激しく突っ込みます。浮上してきた魚体を見てビックリ!なんとオーシャンスタイルLD80gをくわえていたのはシーバスでした。昼のジギングで初めてシーバス釣りました。

60cm。

その後は当たらず、巴川へ移動。巴川もコーヒー色。川の流れもいつもより早く、エレキを最大速度にしてもなかなか前にすすまぬ位です。しかし、ゴミは思った程多く無く、キャストはし易い状況でした。ただ、いつものラパラF-13だと流れに負けてしまうので、今日はラパラCD-9を使って水面下をしっかりトレースします。

辺りを見ると、ボラらしきベイトがあちこちで水面を走り回り、雰囲気最高です。しかも「バゴッ!」と時折捕食音が!

「これはイケル!!」

昭太郎君は「今あそこで凄くデカそうなヤツの捕食があった!」と橋桁付近を指します。

二人で何投かしましたが出ません。「おかしいのー?」と思いつつ投げるとピックアップの瞬間にフワッと魚が浮いてきて目の前で私のラパラCD-9に・・・

「ガボウゥ!!」

『!』

「来た!!デケーーー」

思わず叫んでしまいました。

でもその時はまだ80cmクラスだと思っていました。全然エラアライしません。重苦しい引き。ボートの下に、下に、グイグイと引っ張って行きます。

「凄い!」

重量級の引き。

12ポンドナイロンを巻いたカルディア2500が悲鳴をあげます。

エレキを操作しながらバウで釣っていたのですが下流へ下流へと魚が移動するので、速攻でスターン側へ移動。

「頼む、何とかバレないでくれ!」

魚の頭がこちらへ向きました。うまいこと浮いてきた!昭太郎君にタモ入れを頼みます。

ここで思わずまたまた二人で「デケェーーー!!」

直径60cmのタモ網に入るのか!?というくらいデカイ!!もしやメーターオーバー!!

一瞬悪い予感がよぎりました。しかし一発でタモ入れを決めてもらいました。

「ヤッター!!やったー!」

1mにはちょい足りないけど、文句なしのマイレコード、なに丸レコードの94cm!

重さは“定評のある”私の「手ばかり」で7kg位。

もう帰ろうか、なんて冗談をいいつつ再度ポイントへ。昭太郎君は障害物を上手にクリアーしてミノーを投げて行きます。

「あの桁の向こう側であのサイズが掛かっちゃったらラインがコンクリに擦れてアウトだよなーー。釣れるとしたら掛けたら強引にこっちへ持ってきちゃうしかないよなー」

なんて言っていたら、本当に掛かっちゃいました。

「きたっ!デカイ!!」

掛けた瞬間に昭太郎君が叫びます。

「マジかよ!?」

私はエレキで船を流れと平行に保ちつつ、タモ網を持って移動。昭太郎君はさっきの言葉を見事に実践。一か八か、リールのスプールを押さえてドラグを止め、強引に桁 のこちらへ魚を向けます。幸運にも魚はこちらへ向ってきました。しかし、その後もボートの下に2度、3度と突っ込んで凄まじいファイト!しかし、もうこっちのもの。ロッドのパワーで魚を浮かします。浮き上がった魚をみて

「!!!」

「80は間違い無くあるぞー、それ以上かも!」

「もし失敗したらどうしよう!」

タモ入れにチョー緊張しましたがなんとか一発で決まりホッとしました。

「まさか、さっきリリースしたのじゃないよなあ」 と二人で言ったくらい、同じサイズのビッグスズキでした。もちろん昭太郎君のレコード!
ラパラCD-7レッドヘッドのフックは殆ど伸びていました。
この後もあちこちライズがあり、まだまだ釣れそうでしたが、二人とも大満足。
メールで「釣れるから来てねー!」とWWFCのメンバーに伝えて帰途につきました。

この後直ぐにいった「ぼら丸」のYUUさんも85cmを頭に4本スズキクラスをとったそうです 夢のような一日でした。

当日のタックル
竿:バークレイESJ-52ML
リール:カルディア2500
糸:サンライン12ポンド
ルアー:ラパラCD-9(パーチ)

Abe・・・・・あべ丸釣り日誌