セミの羽化

もうかれこれ30年ぐらい前だろうか。
ボクが小学校の頃、夏休みの自由研究でセミの羽化の様子を発表した。

捕まえたセミの幼虫をカーテンに止まらせて、背中が割れて真っ白のセミが出てきてから羽が色付くまでを時間の経過と共に写真に撮り、大きな模造紙に写真と解説を付けて学校に提出したのを憶えてる。

この夏、そんなオヤジとの徹夜の思い出を代々引き継ぐため、子供の自由研究に手を貸すことにした。

茹だるような暑さの熱帯夜、セミの羽化は夜9時頃から一斉に始まるとのことなので、カメラ片手に家族総出で近所のでっかい公園へ。散歩がてら幼虫を1匹だけ捕まえてくる予定だったが、フィールドに到着すると信じられないような光景が広がっていた。

もうそこいら中がまさに「瞬間」だった。

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あっちでも

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こっちでも

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それこそ見渡す限りセミ誕生。

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この光景を初めて見る5才の息子には
「このセミは7年の歳月を土中で暮らしてようやく外に出てきた。じつはおまえより年上だ。これからはセミさんと呼びなさい」
と、さん付けを指示。7才の息子には同い年だと教えてあげた。

それでは夏の自由研究。
ほんの一部をご紹介。

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目の前に座り込んで写真を撮り続けた。
彼の羽根が色付く頃、身動きしないボクの背中を使ってもう一匹のセミが誕生していた。

8 comments on “セミの羽化

  1. いや~ぁ、それにしてもNovさん頑張りましたねぇ。
    神秘的なものを感じる素晴らしい画が撮れたじゃないですかぁ ^^
    ボクとしては一部だけじゃなく「夏の自由研究」すべて拝見してみたいですね!

  2. Novさんご無沙汰してました
    残暑厳しい中、お疲れ様です
    自然の営み目を見張る物が有りますね
    きっと今回の羽化を見た子供たちが、親になった時
    その子供たちもこの光景を目の当たりにするんでしょうね
    そのためにも、環境保護ですかね(汗)
    では。。。。。

  3. やべー!!
    感動しちゃった!!!

  4. ボクが小学校の頃に比べると、今ではデジカメで写真の仕上がりはすぐに確認できるし、プリントも自宅でできるので、逆に当時のオヤジはそうとう苦労したんだろうなぁと感じちゃいました。

  5. フィールド的にはつまらない東京でも、オヤジとしてやれることがあるんだ!って。
    このセミがいなくなったら、きっと我々も生きていないね、きっと。

  6. ふふふさすが。
    目の付け所が違うな。
    そこの裏山、行ってみ?
    すんごいから。

  7. あの公園ですか??
    都会の中の小さな自然ですね☆

  8. そ、
    飛鳥山。

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