不思議船長

そういえばおかしな船長の話を聞きました。
わたくしたまに船舶免許の講習やったりするんですが、講義の中で「霧」の話をしたんですね。
具体的には海上衝突予防法の視界制限状態における航法のおはなし。
東京湾にも霧が出るときがあって、ある夜、横浜からの帰り道に濃霧に襲われ、伸ばした指の先すらも見えなくなって右往左往したことをオモシロ怖く話したのです。
その後生徒さんから「ボクもこんなことがありました」と発表が。
某湘南の船宿のとある船長さんの話なんですが、そのときは突然の雪&濃霧で方向が判らなくなったそうです。それまではいいんですが、その船長、不安だったんでしょうか。やたらと挙動がおかしくなり、挙げ句、船から「逃亡」しようとしたとか。周りは海ですよ。飛び込んで逃げようとしたそうなんです。お客さん乗せてるのにですよ。客として乗っていたその生徒さんおよび周りの人が必死で捕まえて、それでも暴れるから船室に閉じこめて、知識があったアマチュア無線で周りの船と連絡を取り、素人衆の自力で帰港したとか。
恐ろしいですね。
かなり不思議な話でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です