まぐろ土佐船

凄まじい本でした。「まぐろ土佐船」。

マグロの遠洋漁船にコック長として乗り込んだ著者が、体験したまんまを書き綴った航海記。
4年も帰って来られないなんて・・・ひえ~~。大漁あり不漁あり事故あり漂流あり。一回もマバタキしないで読んじゃいました・・・ってぐらいハマりました。

「縄船はシケでも絶対逃げん」と、ケープタウン沖の荒れ狂う海に立ち向かう299トンのマグロ延縄漁船。この本を読んでしまったら、数年前に東京湾のプレジャーボート仕事で経験した南西20メートル程度のシケはシケと呼べなくなりました。それなりに場数踏んだつもりでいたんだけどなぁ。ちっぽけだ・・・オレ。

巻末にさりげない案内があり、著者の斉藤健次さんが船橋で当時のレシピを元にマグロ料理屋を経営していることを知りました。今度行ってみなくっちゃ。

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