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シャコ捕り完全版




つい先日、ボクがシャコ捕りに行ったときの様子の写真をちらっとアップしただけで、かなりの問い合わせがありました。あんないい加減な連続写真だけではいけないな。ということで、書きます「シャコ捕り完全版」

まず、干潟に行ってください。
今回のシャコ場は江戸川放水路の河口部。湾岸橋の下です。




ウェーディングアングラーにとってはおなじみの遠浅の干潟。
ここは真夏の日差しを橋が遮ってくれるので熱射病に弱い人はお勧めです。

潮が引いたところで、カケアガリを探しましょう。
シーバス同様、シャコもカケアガリの潮通しの良さそうなところにたくさんいます。
平坦なところと、カケアガリ部では穴のあきかた(後に記す)が違います。

カケアガリにたどり着いたらスコップを振るいます。
そのときのスコップは先がとんがっている物より平坦な平型スコップの方が適しています。

そのスコップで干潟の泥を20cmぐらいの厚さに、掘った後がなるべく平らになるように削り取ります。
削り取った跡地に水が1cmぐらいの深さにたまるぐらいの場所がベストです。

たまった水が澄んできましたか?そしたら掘った跡地をご覧なさい。直径2cmぐらいの穴がたくさんあいているでしょ?それがシャコの穴です。




ちょっとわかりづらいかな。

この穴、どうやら入口と出口があるようで一つの穴は必ずどこかもう一方の穴につながっています。

そしたらこの穴に、おもむろに筆をつっこみます。





10本持参したら、10本ともいろんな穴につっこむとよいでしょう。
決して一つの穴に全部の筆をつっこんではいけません。
ヒモがついているのは、筆の紛失を防ぐためです。
たまにシャコが穴の奥に引っぱりこんでしまうのです。

筆達を見つめます。
待つこと3分。

すると!不思議!!筆が動き出します。
これは穴の中にいるシャコが、なんだか得体の知れない侵入者=筆を
押し上げようとしているのです。

その筆に注目するとともに、筆の横に座り込みます。




膝をついて集中する構えを見せてください。片膝や中腰ではまず捕れません。

活性の高いシャコならば、筆をみごとに全部持ち上げてしまいますが、
すべてのシャコがそうとも限りません。
そんなときは持ち上げるのをアシストしてあげます。

また、持ち上げる力の弱いシャコの場合は、逆に軽く押し込んだりして怒らせます。
そうしてだんだん穴の近くにおびき出します。

ここからが重要です。

筆のふさふさの部分が見えてきました。
このまま持ち上げ続けると、シャコと目が合います。
すると奴らも驚くのか、穴の中に戻ってしまいます。
そのときのスピードはとても人間の動体視力程度でとらえられる物ではありません。
それは惨敗を意味します。

では、どうすれば?

まず、筆のふさふさが半分ぐらい見えてきたところで、
ふさふさを右手の3本の指でムンズとつかみます。




すると、固い感触が!

そうです。ふさふさの中には実はシャコのはさみが入っているのです。

いきなりハサミをつかまれたシャコは、穴の中に戻ろうと必死の抵抗をします。
その力は想像以上のものがありますが、 つかんだ力をゆるめてはいけません。
力をゆるめることは敗北を意味します。

最初の抵抗が収まったところで力比べの開始です。

分速1ミリぐらいの実にゆっくりしたスピードで筆+シャコを持ち上げます。
じわじわ、ゆっくりゆっくりです。
「ゆっくり!」と自分に何度も言い聞かせてください。
周りの人に声をかけてもらいましょう。
「ゆっくり!ゆっくり!」
決してあせってはいけません。
あせることは敗北を意味します。

だんだんはさみが見えてきましたか?

初めてシャコの姿が見えたとき、100人中99人がそのグロさに驚きます。
ここでうろたえてはいけません。
うろたえることは敗北を・・・





ゆっくりゆっくり持ち上げ続けます。





体を穴から出すことができれば勝利です。
あとは写真を撮るなり煮るなり焼くなり好きにするとよいでしょう。

湾奥のシャコ捕り。いかがでしたか?皆さんもぜひ挑戦してみてください。




 
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