アカメの飼育

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アカメについて

ひょんなことから熱帯魚談義になり、自分のマニアックな遍歴を少しだけ語るとルアーの釣りもやる彼とたいそう話が盛り上がった。当時水槽だけの部屋のど真ん中にでーんと鎮座するフロよりでっかい水槽には、日本固有種のどう猛なフィッシュイーター、アカメがいた。

釣りの世界でもとくにルアーでは憧れの魚とされ、四国や九州の河口部では周年、専門に追いかけているアングラーが数多くいるという。最大サイズは1メートルとも1.5メートルとも言われ、ごく希に釣り雑誌で1メートルを超える魚体をぶら下げた「どうだ!」という写真を見ることができる。

そんなアカメの7cm足らずの稚魚を入手し、大切に大切に育てていた。川を上り海に下るいわゆる汽水域に生息するその生態のために長期飼育は難しいとされており、桂浜の水族館などでは純海水飼育をされていると聞いていた。

アカメの純淡水飼育

そんなアカメを4年間、純淡水飼育していたことがあると語った。77cmまで育ったところで引っ越しを余儀なくされ、プロショップに譲ってしまった魚。
彼はたいそう驚き、興味津々の彼に対して私は給餌の方法や今後の飼育の可能性を事細かに語った。

アカメの餌

7cmぐらいの頃のエサはメダカでも大きすぎるのでアカヒレという小さな熱帯魚を与えていたこと。大きくなるにつれ、メダカから金魚、そして鯉へとそのエサもサイズアップしていったが、その食欲からエサ代が大変だったこと。エサの入手を考えた私は、地の利を活かし、近所の田んぼでザリガニを大量に捕獲したり、ハゼを釣っては凍らして、アジを釣っては凍らして冷凍庫はいつもエサで満杯だったこと。なにより楽しみはその捕食の瞬間で、アタマを下に尾を上にスススと近寄り、ここぞというタイミングで吸い込みバイト。一瞬にしてエサはキラキラと水中に舞う鱗を残して視界から消えること・・・。
現在は大きな水槽はなく、家には9匹の金魚とブルーのベタ。そして10数匹のカブト虫の幼虫と5匹の沢ガニがいるのだよ。

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