爆速ミーティング


釣りにならない場所がある。
ある日出会ったポイントはよだれがでそうな美味しい場所。ひとつの堤防をよじ登ってみると遥か眼下に明かりのついた桟橋が見える。時折シーバスのボイルもあり、そこまで行ければパラダイス。でもその桟橋は立ち入り禁止。ここから釣るにしても水面までの高さは20メートルぐらいあって、足下はテトラ。よだれの桟橋はその先である。投げれば届くよ。でも着水直後からラインの角度は45度以上だし、だいいち掛けたらどうやって取り込めばいいのさ?
きっと普通は投げやしない。あそこまでいけたらなぁと指を加くわえて眺めているだけ。でも、投げちゃった。
来るな!来るな! なんて言いながら巻いていると来ちゃった。
寄ってくると足下のテトラの中。抜こうにも抜けないし、じたばたしているうちにやっぱりはずれてしまった。な~んか釣る方法ないかな?なんて半分マジメに考えてるうちにそのポイントで釣り上げることがひとつの課題になっちゃって、この日集まったチーム爆速。宴会のあとに夜風の2次会を決行したのでありました。
月島の五平に集まった面々は近況を口々に報告。みなそれぞれが異業種しかも珍業種の集まりだからいろいろなネタを持ってきてくれてとてもおもしろい。それだけで一冊の本が書けそうだが、話の内容がヒミツ極まりないことばかりなのでやっぱり書けないな。よく釣りのミーティングなどに使われる人気の店内は当然満席。釣りのつながりでグループ化したくせにまったく釣りの話などせずピンクな話やクロい話題ばかりでげらげら笑って食い散らかす我々のために二鉄板も用意してくれた店長のこもるぺ氏には感謝の言葉が見つからない。でも当日はいなかったけどね?佐渡どうだった?
程良く飲み、それぞれが土産などを交換し終わった頃、行くか?なんて久々に釣りの話題。
だーれも道具なんて持ってきているまいと思いきや約半数が釣り道具を隠し持っており、さすがは釣り倶楽部のメンツなんだなと少し見直してしまった。本来の目的は★P★のシンガポール土産であるスーパードリアンを食べることが出来るヒトケのない場所に行こう!ということだったんだけど、回りに人がいると臭くてタイヘンですね?
さて現場のたかいたかい堤防の上で横一列に集合した我々は、ヨダレ桟橋を前に作戦を練るが、酔っている者、予定どおりドリアンを食べる者、対抗してクサヤを食べる者なとが程よくチームワークをみだしており、なかなかよい作戦がみつからない。でもそこは干潟の鬼がやってくれました。
トップで出た!と いいながらファイト開始。20メーター上空から投げればどんなルアーでもトップになっちまうべ?と突っ込まれながらも手前のテトラに潜られて術なくバラし。それに刺激された港湾の鬼、磯の鬼がキャストを開始するがかたやパックロッド、かたや5メーター級の磯竿では釣れてもポチャン、投げるとカキンで釣りにならず。鬼たち、ん~どうしたものか…と膝寄せ合い肩抱きあって相談するうちにどんどん熱い夜は更けていくのであった。

4 comments on “爆速ミーティング

  1. 絶対にとってやる!!

  2. くさくない、ホントにうまいの買ってこよ!

  3. さぁ、こんどはどんな方法使いましょ?
    考えれば考えるほどわくわくするねぇ。

  4. ビックリするぐらいドリアンでした。
    気持ちが嬉しかったです。アリガト。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です