館山の漁師

昨日のブログの最終章で館山の漁師に追いかけられた話を唐突に思いだした展開だったので書いてみる。
あれは夏。
友人と2人、館山の海にシイラを釣りに行った。
ボートは21フィート、船外機は確か50馬力だった。
館山の湾内各所にはたくさんのブイがあって、早朝はそこにシイラがいて、ルアーを投げるとびょんびょん跳ねながら襲いかかってきて「祭りだー祭りだー」状態でそれはそれはおもしろかった。
・・・
とある定置網。
もっと釣りたいと欲張ったワレワレはその定置網に近づき、定置網の外側にいるシイラを狙っていた。
するとそこに漁船、現る。
そのアラワれかたがいかにも文句ありげで、遠くの向こうからでっかい漁船がこっちにむかってガンガン走ってくるのです。しかもまっすぐ。そして舳先には腕まくりした怖そうな漁師。
「おらー」
とかいいながらこっちに向かってくるじゃありませんか。
逃げますよね、普通。
普通どおり、逃げました。
すると追っかけてくるじゃありませんか。
エンジン全開で逃げても徐々に差が縮まってきます。
右に変進すると奴も右に、左に変進すると奴も左に。
このまま東京湾中逃げ回ってもダメそうだったので、観念停止しました。
まもなく横に止まった見上げるほどの漁船。
見ればおっかなそうなのがいっぱいのってるじゃあ~りませんか。
ボクたち、どうなっちゃうんでしょ。
すると、先頭の漁師が
ブっころすぞ!
・・・

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