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イシナギドラマは、3月30日の12時頃でした。その前に網の引きでかなりの体力を消耗させていた須沢さんでした。120mのブリのポイントへ行く途中で、ファイティングの釣果を海に捨てて、再度青物に挑戦です。
ロッドをそれぞれおろしているのですが、キャビンの反対側の異様な雰囲気が伝わってきました。皆そちらに気が行きロッドはそのままです。それぞれロッドをあげて、須沢さんの近くへ行きます。
「あれ〜」、おおっと〜〜、ロッドが最高にしなり、ドラッグからラインがひかれているではありませんか。須沢さんのファイティング、ラインを巻く様子もなく、ひたすらロッドを維持するのが精一杯の様子。ドラッグが回りだします。獲物はどんどん引っ張っていきます。渡辺さんの誘導で船を少しずつ前に進めます。
「頑張って!」
「獲物はなんだろう?」
「あの引きはイシナギしかいないよ」
「どれほど大きいイシナギだろうか?」
と同船者はタバコを吸うのもままならない状況です。
「後どれだけラインがあるの?」
「いやいやまだまだ50mもあるんだよ!」
「えっ!まだそんなに?」
「リールが巻けないよ。ドラッグからラインがでていくよ。」
「頑張れ!」の励ましが船中から溢れでます。そのうち須沢さんの額からは汗が首までどっと流れ始めました。汗を拭く余裕もありません。そのうちポンピング動作が始まり、少しずつリールを巻き始めました。
ポンピングする須沢さんのファイティング、ますます汗が流れ出しています。ファイティング20分くらいで、ちょっと須沢さんの表情が楽になったようです。
キャプテンは須沢さんに当りがきたときからずっとみていた唯一の初視者です。底から10mのところで当りがきたのとラインの引きで、「これはイシナギだ!」と確信したということです。
キャプテンの「皆カメラを用意してどんどん撮って!」という声で、何とカメラが荷物の中から出てくるわ出てくるわです。えっ、こんなにカメラがあるの?
皆さん釣果は期待していないといいながら結構内心は期待しているんだと思いましたよ。
あがってきた獲物を船中にあげるのにはタモが必要とより頑丈なタモを用意していました。
「イシナギは底から離れるときは非常に根がかり状態であるが、底からあがると今度は活きよいよく走り、海面から30mくらいになると抵抗がなくなり、あとはフア〜ト吹き上がってくるんだよ。」
とキャプテンがキャビンから頭をだしての説明が続いていた直後、須沢さんの軽いポンピング動作もスムーズにいくようになった瞬間、
「あれっ〜〜、ラインが船から沖へスート離れていくよ。」
「おおおっ〜〜〜」
同船者の目は遙か沖の方をみていました。大泡が生じたと思った瞬間フアットと獲物が浮きました。
「わ〜〜、でっけえ〜、イシナギだ!」の歓声が響きました。
「俺、感激してしまったよ!あの泡のあとイシナギが浮いてくるのは一生にそう見れるもんではないわ!」とキャプテンの感激。
「俺はこの光景に遭遇しただけでももう死んでもいいくらいの気持ち!」と大学生。
沖から引き寄せられるイシナギは腹部を天に向けて、降参しましたというような姿で、少しずつ船に引き寄せられます。次第に近づくにしたがってイシナギの巨体が海面を悠々と吸い寄せられてきます。
船に引き寄せられたイシナギをみて「そんなタモなんかじゃ駄目だ!」キャプテンがギャフを持ってきて鰓に引っかけて引き上げようとしましたが、何ともびくともしません。
「ロープ、ロープ」というキャプテンの声で、ロープを口から鰓に通して、男性3人で悪戦苦闘してやっと船中に引き上げました。
船中にあげられたイシナギはドバ〜と横たわっています。釣った須沢さんの記念撮影です。寝ころんでの撮影ですが、どちらの身長が大きいやらです。
無事撮影終?いやいやこの光景、場面に遭遇した同船者の記念撮影です。船中から被写体はレンズの枠に入りきれません。やっとのことで撮影終了です。さてどうやってイシナギを港に運ぼうか?はキャプテンの考えることとはいえ難儀の様子。一旦船のイケスに入れておくことにしました。
イケスに入れる。これがまたまた大変、最初尻尾の方から入れてしまい、再度いけすから出して頭から入れることにしたのですが、これまた悪戦苦闘。頭から入れたはいいのですが、胴体から尾っぽの方は曲がってとても窮屈そうでした。格闘が終了したのは午後1時16分をまわっていました。そんなドラマがあって再度ポイントを探してラインを垂らすのですが、イシナギドラマの後の釣りのむなしさ。
午前中はホッケの入れ食い状態で興奮していたのですが、このときばかりはむなしい気持ちでしたね。
「さあ、皆さん!イシナギは2〜3匹の群れで動いていますので頑張って釣ってください!……でも、もうあのような格闘はごめんだね!!!」とキャプテンの感想。
「そうねえ〜、釣りたいけど後のことをかんがえるとねえ〜!」
「わたしゃ、ブリ、ブリ、ブリでいいわ。」
「そうだね!ブリが安全パイかな?」とイシナギを釣った後のことを考えると釣りたい。でも後どうしようでちょっと尻込みしてしましますかね。
キャプテンは、その朝渡辺さんがイシナギを釣った夢をみたのが、釣り人は違うが正夢になるとはと感激していました。アンも今回のこの松本グループのメンバーは釣果を期待しないでジギングそのものを楽しむ釣り人ということでしたが、やはり4人のうちの誰かがイシナギを釣る夢をみていたのです。朝釣りに行く前にこんなメールをだしていたんですよ。
「今日は、多いにジギングを楽しみます。釣果があるとさらに楽しいですが、ジギングそのものを堪能しようと思っています。そういうときって、何かとても良いことがありそうな気がするのです。」とね。それが、的中したんですね。
そうそう、船が港を出る前から須沢さんのテンションが高かったのです。アンは須沢さんとは初対面でしたが、須沢さんの方から今日の釣果の結果で好きな物をあげようと言われ、須沢さんの持っているジグの中で最も高い、オリジナルをいただくことになっていました。
アンが負けたときはスキルジグの最も高いの、というふうにです。渡辺さんはその話しにはのらなかったですね。もうそのときからつきが須沢さんのところに、そうそう港に来る途中、コンビニでげんをかつぎ、福に丸のついたペットボトルを買い、黄色のヤッケを着たりと、釣果を期待していないと言いながら結構期待していましたね。カメラも勿論持参でしたよ。
イシナギを釣ったあとすぐに興奮冷めやらずの段階で、負けたアンに素直に桜花のジグをほいとくださったんですよ。
「イシナギの曲がりが気になるので、今日は午後2時にきりあげます」とキャプテンの声。えっ〜〜という(午後便を予約していた同船者から)声。でもちょうど潮の流れが止まり(満潮)、諦めました。
アンさんにイシナギあげるよ!持って帰れないんだから。と須沢さんは興奮気味。釣った疲労と満足感での発言、失言。キャプテンは「地元に持って帰った方が良い、一生のうちに歩かないかのことだから。地元の人に見せた方がよい。」と。
渡辺さんに松本に帰ってから解体するところがあるかどうかを調べていただくと、「たんぼ鮨」のマスターがイシナギをみたい!ということが、松本へ持ち帰る決定打となりました。それでキャプテンも渡辺さんを押しました。寄港のキャビンの中では、キャプテンと渡辺さんが
「いや、地元に持って帰った方がいいよ。」
「いや〜、こっちで解体して皆で少しずつブロックにしてわけようよ!」
「俺、スーパーに行って、入れ物とシートを買ってくるから、持って帰った方がいいよ。」
「あんなの自動車にはいらねえべ〜。」
「いや〜、入るよ。」
「どっか解体してくれるとこねえかよ〜・」
「松本まで、イシナギ食べに行くから、楽しみにしているよ!」で決まりです。 松本へ持ち帰ることが。
その間須沢さんは力尽き果てた状態から、港で餌釣りをしている釣り人が大勢いるのを見るやいなや元気がでてきました。どのくらいのギャラリーになるのかな?
港に船が固定されて、さてイシナギをどう桟橋に運ぶんだらよいのか?そこは既に学習ができていたんですね。梯子にイシナギを乗せて難なく、でもなく4人がかりでやっとのことで(といっても悪戦苦闘でなく、単なる力仕事に集中)桟橋にあげました。
桟橋に横たわらせたイシナギに5分おきくらいに海水をかけるのを指示して、キャプテンと渡辺さんは、スーパー「むさし」へ運ぶ箱とシート、重量計を買いに行きました。往復約1時間の待つ間、桟橋での人だかりに、興味をもったギャラリーがぞくぞくときます。
「なんですか?」
「イシナギです。」
「えっ?イシナギって?これが。初めてみました。」というカップル。女性の方は、携帯カメラに納めて友人にメールをしています。
とてつもない巨体のイシナギをみたギャラリーは、興奮と信じがたい魚?獲物?にただ唖然としていました。釣り人だけでなく、見ず知らずの人にまで興奮と幸せを運んだイシナギ君?(雄・雌不明)キャプテンらの帰りを待ちながら、次第に目は白くなりかけ、鰓の動きもほとんどなくなりかけています。
やっと帰ってきました。キャプテンが帰ってこないと今日の乗船代の支払いもできないので、同船者はただひたすらにキャプテンの帰りを待っていたのです。息せき切っての買い物でしたね。さて、シートだけの購入でした。
身長は174cm。「わあ〜〜、俺と同じ長さだ!」
「えっ、俺は100cmくらいかと思っていたよ。」
「だって、須沢さんが横になってもイシナギの方がおおきかったではないですか!」
次に体高は54cm。次に胴回り(魚の胴回りはあまり測らないんだよ、とキャプテンの声がしましたが、何のその。アンは胴回りが職業柄気になったのです。)は140cm。「すげえ〜、おれの2倍だ!」の絶叫。重量は地元に帰ってから計量することになりました。
「重量は60Kg以上あるね」
「いや80Kgくらいはあるね」
「いや100Kgくらいじゃないの」
「いいえ、これは120Kgはありますよ。人間をみているので検討はつきますよ」などそれぞれの声。
松本での重量測定でその結果が判明、そのときが楽しみでしたね。家に帰ってからは八海丸のキャップダイアリーを開くのが楽しみでしたね。
桟橋で同船者での記念撮影です。アンは2月15日にイシナギをばらしてからこの場面に遭遇して幸せでした。そして今日の夢がまさかになりました。きっと良い日になるとはこのことですね。みな須沢さんの興奮を分かち貰った気分にしたっていました。八海丸の宣伝にもなったようですね。
さて、桟橋から自動車に運ぶときの重きやいかに、皆疲れていても最後の力を振り絞って、梯子にイシナギを乗せて、4人での移動は大の男性でも悲鳴を上げるくらいの重さ、「えっ!何でこんなに重いんだ!」のキャプテンの悲鳴。自動車の近くにイシナギを置き、シートに包んでいざバンの後部座席を倒して、イシナギの包みを入れますが、何と重くなかなか入らず、必死の思いで入れ終わり。キャプテンは自動車の車外がひずみ、タイヤがすれない釜での細かい配慮。イシナギを乗せて渡辺さんと須沢さんらは一路松本へ車を走らせていきました。見送る私たちは、これでドラマは終了です。
ああ〜〜本当に疲れました。でもおしまし。しかし、須沢さん達は松本に帰ってからまた一ドラマが待ち受けているのです。今度近く松本へイシナギを食べに行く予定です。少し、残しておいてくださいね!!
「イシナギGetは夢ね。でももうあの格闘はごめんだね!」のキャプテンの一言。みなさん!どうしましょ。釣った後のドラマはどのようになさりますか???
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